読ませたり読ませなかったり。

 7月頃、友人(妊婦だった)が訳あって入院中だった時は、一度漫画を差し入れて、2度目は小説にしてみました。
 愛書家なら読んで楽しく、夢中になれる『風の影』(カルロス・ルイス・サフォン)、拾い読みできる『日々の暮し方』(別役実)、グルメと美文でうっとりしたい時用の『舌鼓ところどころ』(吉田健一)
 うむ。体調で選べる、気の利いた選択だと思います。がんばって考えたよ!
 本当は、『穴』(ルイス・サッカー)も入れたかったんだけど、在庫になくて。

 漫画の時は(6/20の記事参照)、『おいピータン』(伊藤理佐)が好評でした。
 小説は、『風の影』が良かったみたいです。一気読みしたくなる内容ですから、元気な患者用です。

 今も「読み聞かせにはコレが!」とか、思ってる本はありますが、今現在、生まれたてホヤホヤの赤子にキリキリ舞いさせられてる新米のママには、何もしてあげることがありません。育児の経験ないし。はっきり言っておきますが、「本を読めない状況下にある人」には、なんの助けにもならないわたくしです。人として、いろいろ偏ってます。

 妊婦に絶対読ませてはいけない本ならすぐ出るんだけどな。

 永久不滅の第一位、『ローズマリーの赤ちゃん』(アイラ・レヴィン)。でしょー!?
 あとね、『泣き声は聞こえない』(シーリア・フレムリン)もダメだと思う。10代のヒロインが妊娠、そして堕胎。ヤケになって家出をします。おなかに詰め物をし、妊娠したフリをして。彼女がいっしょに暮らすようになったグループの人たちは彼女が未婚の母であると信じ、同情し、親切にします。
 日は過ぎ、彼女の出産が待たれます。さぁ、どうする? どうする? 待っても生まれないんだよー。ドキドキ感が心臓に悪い、妊婦サスペンスです。


 よーし、読ませてはいけないシリーズを少々。

 ヒッチハイカーに、『おかしなことを聞くね ハヤカワ文庫』(ローレンス・ブロック)はまずいでしょうね。
 古着屋に売られてるジーンズは、穿き馴らされているけど穿き捨てられたものではない。ちょうど穿き心地が良くなってきたものばかり。じゃ、穿き馴れたジーンズをわざわざ古着屋に売るのは、いったいどんなヤツなのか?
 完璧な短篇なので、見かけたら読んでみてください。

 宇宙飛行士に読ませてはいけないのは、『星の国のアリス 祥伝社文庫』(田中啓文)。アリス+ドラキュラ+そして誰もいなくなった。SFミステリーホラー中編。宇宙船で旅している間の連続殺人事件です。

 それからー、ソースの訪問販売員(めっちゃピンポイント)に、『二壜のソース』はちょっと?
 あんましいないか。ソースの訪問販売員。
 読ませてはいけないシリーズ、考えるの面白いですね。
  •   01, 2009 23:56