私には向かない職業。

 探偵ナイトスクープをご覧になってますか?

 名作集にも入ってて2回見たネタがあります。

 ─映画「オープンウォーター2」を検証してほしいという依頼


 2回見て、2回とも戦慄しました。

 映画「オープンウォーター2」はネタバレに意味がない類の映画なので、ちょっと書きますね。
 楽しいヨット遊び中にちょっと調子に乗り、乗っていた「全員で」、海に飛び込んでしまう。さあ大変。ヨットって、自分では上がって来られないんだって! だから、何か予防策を講じるか、誰かヨット上に居るかしないと、ダメなんだって。
 オープンウォーター2は、そのワン・アイディアで作られた映画です。

 初めはみんな「うっかりしちゃった」程度の認識で居ますが、何をやっても船上に戻れないでいるうち、洒落にならないほど疲れてきて、「これはもしかして…」と、ヤバくなっていきます。

 あの映画の話は本当なのか。
 本当に海からヨットへ自力で戻れないのか、実験してほしいと。
 そんな依頼が探偵ナイトスクープにあったんです。
 探偵は竹山。

 さっそく依頼者とその同僚たちと竹山とで、試してみますが、船の側面は絶妙な角度で、這い上がるのはとても無理。水中だから肩車もぐだぐだで無理。みんなで水着を脱いで綱にしてみますが、それを船に引っ掛けられない。一人脱落、二人脱落…

 映画と一緒。
 怖かったです。
 裸んぼの男たちが、よれよれになってく様は笑えましたが。


 じつは私、「オープンウォーター2」を見ていません。でも、どんな映画か分かるんです。なぜなら、「オープンウォーター1」を見たから。1もひどかったですよ。
 1はね~、夫婦がスキューバダイビング(?)に行くの。ツアーで。
 海中で、お魚きれいで、調子にのって遊んでたら、うっかりはぐれるの。団体から。しかも偶然、引率者の数え間違い(?)で、いなくなったことに気付いてもらえないの。「しまったなぁ。でも慌てないでおこう。助けも来るし」と思って、夫婦はケンカしたり仲直りしたりして待つけど、助けは来ないの~。うぅ。
 ほんで、サメが来るの

 サメはジョーズみたいにひと思いには行かないの
 ちょっとつついたり。かじったり。リアルなの

 ひどかったです。

 で、1を見た経験があるから、2も想像がつくんです。
 「あ、私、死ぬのかな」っていう瞬間を、じっとり味わわせる映画です。
 「いやいや、そんなわけない。こんなことで」と思い直すけど、やっぱり死ぬみたいだ、と、否応なしに悟らされるのがメインテーマ(多分)。

穴の底
 小説だと、亀鳴屋さんの本で読んだ『穴の底』(伊藤人誉)が、怖かったです。(『人譽幻談 幻の猫』の収録作)
 人家から離れた場所で穴に落ちた。這い上がれない。「あれっ? このまま死ぬのかな?」。

▼関連項目→穴つながり(うちのサイト内)


 私、うっかりテケトーダメ人間なので、このテーマがとても怖いんです。

 スキューバでは迷子になるし、ヨットからは飛び込むし、きっと穴にも落ちるよ!
 うっかり屋だから!
 普段から、うっかりミスが取り返しのつかない結果を招きそうな職業、例えば、医療関係者、設計関係者にはなれないなぁと思いながら暮らしています。古本屋は大丈夫(笑)。
 因みに、なんでそんな映画作るんだろう、とは思うのですが、偉い先生の話によると(テレビで言ってた。私の知識はほぼテレビから)、人間は「小さな死」を体験してみたいんだって。「危険」を感じて、興奮を得るんだって。ドキドキのアクション映画を見たいのも、ジェットコースターやバンジーをしたがるのも同じだそうです。だから「死ぬんじゃない?」って恐怖をじわじわ味わう映画も同じなんでしょう。
 さらに因みに、「辛い食べ物が好きなのは人間だけ」だそうですよ。「辛ッ! でもくせになる~」と感じるのは、高度な知性なんだそうで。これも一種の「小さな危険」ですよね。
 実験でチンパンジーに、普通のクッキーと辛いクッキーを与えたところ、始めは、辛いのに手を出して懲りて、普通のクッキーしか食べないでいるのに、そのうち、辛いのを多く食べるようになり、しまいには逆転したと言っていました。へぇ~。

見た映画

  •   06, 2009 15:26