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100回すすめられた漫画。

 長い目で見ると、「自分とかけ離れた個性の作品」のできばえに「おぉッ!」と感嘆するよりも、「共感(シンパシー)を感じる作品」に「そうなんだよね!」と頷くほうが、深く心に刻まれるように思います。
 結局、長年好きなのは、「共感」のほう。毎日食べたいのは、「共感」のほう。おばあちゃんになってからも読みたいのは「共感」のほう。

 「わかるわぁ…」って、クーッっと悶える感じ。「そうねん!」って、バシバシ叩きたい感じ。あれって何かな? 恋とは違うんだよね。懐かしいのとも違う。うーん、「言ってもらえた快感」みたいな? 自分の言いたいことが、ずばっと表現されていて、しかも、それが面白い小説や漫画として存在する時、大満足します。
 単なる胸の内の吐露ではなく、作品として成立することの素晴らしさ。いや、有り難さ!
 
 日記やメルマガを読んでくださるお客様方から、ここ数年で100回(てゆーのはちょっとウソ)すすめられた漫画があります。
 最近になってようやくその漫画を読んだら、「そうねん!!(バシバシ)」状態になりましたよ。
 「あの人って、この本が好きなんじゃない?」っていう、直感は当たるみたいですね。

きのう何食べた? 『きのう何食べた?(1) モーニングKC』(よしながふみ)

 いやー、話自体は、ゲイのカップルの(主に)食生活(笑)なんですが、「食」に対する取り組み方及び距離感が、ディティールまで共感できる。料理の手順もこだわりも似てるし、達成感も同じなの、筧史朗(主人公)と。お気に入りレシピも似てるような…。
 これって料理する女なら誰でもそうかと思ったら、そうでもないらしく、友人は「そうか?」と言うてました。なんだろ?
 食材を底値で買えた幸せ感、冷蔵庫の野菜の切れ端を使い切って、短時間で品数多く、いろんな味が作れた時の達成感。どれもおいしかった時の喜び。
 料理には最短ルートがあります。Aの待ち時間でBを作る等の。その最短ルートを通った充実感。
 落ち込んでいる時も料理をするとリセットされるってのも、ほんとによく分かります。

 あー、料理をする人は多かれ少なかれ、そういうところあると思うんですが、その度合いが、筧史朗と同じく、ガツガツしてる人が「そうねん!!(バシバシ)」状態になるのかもしれません。

 
 ところで、この話の不思議なところは、「料理をしない人でも面白がることがある」点です。愚弟が読んで、とても面白がっていました。「料理をしない人、しかも男」でも面白いのか。謎。何が面白いのかな。
 もしこの話が単なる共働きの夫婦の話だったら…うーん。その場合、少なくともあのネタ部分やあのネタ部分は無いわけで、そうなると面白さが減る、ということは、ゲイ由来の笑いもあるわけですね。ただ、もしかすると、普通のカップルでも、「チョーかっこいい43歳の彼氏が料理をしている」場合、わりと近いレベルの面白さを保てるかもしれません。つまり、頭も良くてかっこいい彼氏が、佳代子さん(近所の主婦)と同じ気持ちで買い物して料理してることのおかしみが大きい気もします。筧史朗の人物造型の勝利か。
 いつもながら、1つ1つのエピソードの展開が巧みで、物語の面白さの中に「食」が自然に入り込んでいます。ん? 逆か? 「食」への執着を巧みな物語で表現しているのか。読み返してみたけど判然としませんでした。まぁ、「料理」との距離感に思い当たる節のある人にはおすすめです。そうじゃない人もうちの愚弟みたいに面白く読める可能性があります。

 そのうち2巻も読みます。
 すすめて下さったみなさま、ありがとうございます。
 因みに、筧さんちのガスコンロは3口みたいです。いいなぁ~。魚焼きグリルも両面焼きなのかな~?

好きな本ちょっと言いたい本

  •   13, 2009 18:14
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