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バレリーナ・のだめ

 以下、コミックス『のだめカンタービレ』の結末について、はっきりネタバレしていますので、何らかの事情で読まずに楽しみにしている方は御注意ください。
 大変楽しく読んだ少女漫画『のだめカンタービレ』について書いておきたい二、三の事柄です。どうでもいいけど書いておきたいんじゃー!

 以前も一度、最終回前の時点でネタにしました→こちら



 以前も書いたように、世界進出した時点で、道は決まります。
 のだめの望み(=読者の望み)は、「千秋先輩とピアノコンチェルトをする」ことですが、世界進出後、一度もその夢を挫かれず、最後に夢が叶うのはアリかと言えば、ナシです。他のことで小さく悩みつつ、その夢を二人で最後までとっておくのは(話の展開として)無理。のだめはルイ(と千秋)に、こてんぱんにやられなくては、盛り上がらない。

 普通のバレエ漫画ですと、やられた時点で一旦落ち込むけど、「やっぱりバレエが好きだから」とか、「まだやることがあるから」とか、「ここで負けてたまるか」とかいう理由で、ヒロインは浮上。「さらなる高みを目指して、バレエ道を精進します」と、目覚めて終わる。
 のだめがイレギュラーなのは、もともと「幼稚園の先生(と千秋先輩のお嫁さん)」になろうと思っていたわけで、音楽で身を立てようとは思っていなかったところです。なので、ルイにやられて落ち込んだ時点で、「結婚して、幼稚園の先生」という選択肢が急浮上。
 だけど、そうじゃなく、厳しくても辛くても、運命のパートナー千秋とともにお互いを高め合い、「さらなる高みを目指して、音楽道を精進します」と決意するために、「やられた後、違うパートナー(ミルヒー)と組んで脚光を浴び、それで気が済んだ気がしていたけど、先輩とピアノ弾いて覚醒─」というくだりは、必要だし妥当なんですよね。

 問題なのは読者が、「千秋とのだめが組んで、聴衆から大喝采をうける場面」を見られなかったという不満を感じるところなんですが、それはもういいじゃないですか。それをやると、それで終わりじゃん?(「ドラゴンボール」であるよりは、「スラムダンク」であれ。)
 物語としては、「今後も二人は頑張っていくんだな」と余韻をもって終わるほうがいい。

 (だいたい、私は、ミルヒーと組んだ時に、大失敗で大ブーイングされて、音楽界からつまはじきにされなかっただけでも良かったと思ってます。「大ブーイングはされたけど、一部の人と当のミルヒーと千秋だけはのだめの凄さを分かってて、ココで千秋とピアノ弾いて覚醒して、オクレール先生も口添えしてくれて、なんとかまた学校に戻って、こつこつやってま」す、って展開がないわけじゃないですからね。それをやらなかったのは作者の優しさじゃないかなぁ。)

 ただ、展開は駆け足でした。
 世界進出しちゃった以上、ラストまで一本道なので、著者も急いで駆け抜けたかなと、ちょっと思います。先が決まってるメインストーリーは終わらせて、サイドストーリーを書くほうがなんぼか楽しそうだもんね。

 因みに、うちの愚弟も「のだめ」が出る都度、わくわくして読んでたクチですが、最終回まで読んでしみじみ「千秋が可哀想な話」だと言っていました。なるほど。男目線かも(笑)。

さらに因みに、以前、こちらで書いた「別の男」の役割は、今考えるとミルヒーに振られていたわけで、それってちょっと面白いです。

好きな本

  •   13, 2010 17:07
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