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安すぎる古本File No.18

『誕生日の子どもたち』(カポーティ 村上春樹訳/文藝春秋)

カポーティのポートレートが際立つ、白い装幀がおしゃれな単行本ですが、絶版。古書価は底値。
(文庫化もされていて、そちらは流通中。)

new4b-90.jpg  


単行本『誕生日の子どもたち』には、

「誕生日の子どもたち」
「感謝祭の客」
「クリスマスの思い出」
「あるクリスマス」
「無頭の鷹」
「おじいさんの思い出」

が収録されています。

この内、

「クリスマスの思い出」
「あるクリスマス」
「おじいさんの思い出」

の3つは、それぞれ別の薄い単行本になっています(※1)。
そちらは山本容子のカバー絵、挿絵で、私としてはそちらがお気に入りなのです。
(そっちもなぜか底値ですし。なんでや。多分、村上春樹のせいだな。)

買うならそっちでしょ、と思って、
単行本『誕生日の子どもたち』を無視していたわたくし、
「誕生日の子どもたち」は未読でした。

今回、初めて読んで、忘れられなくなりました。

「誕生日の子どもたち」に出てくるミス・ボビットという少女のことを
「僕」や「町のひと」と同様に、私も忘れることはないでしょう。
たった10歳の少女が、ただ呼吸をするように、「超然」と生きているさまが
周囲の人々の当惑とざわめきと小競り合いとともに心に残ります。

なんか知らんけど、上から目線で気高い。どんな環境にあっても。
ごく稀にそういう人がいます。
そして、世の中には子どもの話を、子どものように書ける人がごく稀にいます。
(「もう忘れちゃった、子どもの頃のあの感じ」を、ちゃんとどんな風か書ける人です。)
ごく稀にいる人が書いた、ごく稀にいる人の話。


※1
  

安すぎる古本ちょっと言いたい本

  •   10, 2017 16:02
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